ES天井下地 落下軽減天井(官庁施設の総合耐震・耐津波計画基準B類相当)

落ちていい天井は一つもない

染野製作所は、組むだけで落下軽減できる天井下地を開発しました。耐震性を持たせることを前提として開発したこの天井下地は、落下の主要因であるクリップを使用しません。縦横の部材を組み付けて、専用のハンガーで吊るだけで、従来のJIS A 6517天井より優れた落下低減性能を発揮します。

●簡単施工

ESクロスバーをESメインバーに差し込むだけで組立てられる簡単工法

ES天井下地は、落下の主要因のクリップを使用せず、専用のワンタッチハンガー(ビス止め)で取り付け


●優れた落下軽減性能

ユニットに組んだ天井を一方に引き上げたのち自由落下させ、H鋼に衝突させる比較試験を実施。繰り返し20回実施。

[当社試験場における比較参考試験]


《結果》

●JIS A 6517 天井下地

ずれや変形などの軽微な損傷が開始直後よりみられ、クリップの外れなどの重大な損傷はわずか7回目以降の衝突で多く発生しました。

●ES 天井下地

20回の衝突試験に対し、目視上の損傷は確認できませんでした。

天井の基準と鋼製下地の関係

●JIS材の“適切な補強”とは?

従来のJIS A 6517 天井下地は、そのままだとクリップや

ハンガーが損傷して脱落することが知られています。

クリップやハンガーの補強金具はすべてJIS規格外品です。

それらを適切に選定する必要があります。



“適切”に補強した天井下地(JIS A 6517ベース)[参考]

ES-SSS耐震天井 特定天井対応

染野製作所は、長年にわたるノウハウを活用し、新しい耐震天井工法を開発しました。落下防止性能のあるES天井下地に、専用のブレースを付けるだけで、特定天井対応可能な耐震天井下地、ES-SSSとすることができます。

※ブレース以外に一部接合部等の補強など告示基準を満足する仕様とします。

ES-SSS耐震天井下地は、ブレースを石膏ボード等の仕上げ材と構造躯体を直接的にブレースで結ぶことで、力の流れのロスや、ほかの部材を経由して耐力が低下することを徹底して排除。
その結果、軽量鉄骨下地として群を抜く耐震性能(耐力、剛性など)を実現しました。
もちろん、ベースとなる下地はES天井下地(落下軽減天井)を使用しています。

※1 天井質量20㎏/㎡、吊り長さ1.5mの場合。ブレース数は吊り長さ、天井質量、天井形状などにより都度計算で求めます。
※2 吊り長さに大きく影響を受けます。クリアランスは案件ごとに告示簡易スペクトル法により都度計算で求めます。
※3 当社JIS耐震天井とES-SSSとの比較 [当社比]

●同条件でのブレース数比較

※石膏ボード12.5㎜+岩綿吸音板9.0㎜ 約270㎡での試算 当社製品による比較

ES-SSS耐震天井のユニット試験結果の一例を以下に示します。

※新築案件や改修工事で確認申請を伴う場合は、告示簡易スペクトル法により水平震度や天井周囲のクリアランスを求めるため、構造適判を受ける必要があります。確認検査機関により判断が分かれる場合がありますので、あらかじめご相談ください。

ES-SSS耐震天井 ユニット試験の概要

染野製作所では、告示第771号および「建築物における天井脱落対策に係る技術基準の解説(一社 建築性能基準推進協会)」第II編天井及びその部材・接合部の耐力・剛性の設定方法に定められたユニット試験を実施できる試験装置を常設しております。

常設試験機全景
常設試験機全景

ES-SSS耐震天井のユニット試験結果の一例を以下に示します。

●試験体の仕様

試験体の仕様

●試験装置 染野製作常設試験機(油圧式静的・交番加力装置)

※吊長さ1500の場合のユニット試験結果の例。その他の吊長さについても試験を実施しておりますので、お問い合わせください。

※構成部材は案件状況などにより、表以外の部品を使用することがあります。また、予告なく改訂することがあります。

※構成部材は案件状況などにより、表以外の部品を使用することがあります。また、予告なく改訂することがあります。